年の瀬でございます。
日本列島の各地では寒波に襲われているようですが、関東は気温は低いものの晴天続き。ありがたいことです。
私のこの一年を振り返りましても、この今年の寒さは体に応えます。 右肩の付け根に痛みを感じだしたのは、今年の春頃からだったと思いますが、冬の訪れと共に酷くなっています。
太鼓を叩くのには今のところ不思議と大丈夫なんですが、ひょんな時に「ズキン!」と激痛が来て、その後十秒ほど痺れて動けない。
今年も終わりなので、正月休みに入る前に馴染みの整形外科病院に行ってみました。ここの先生は、よく人の話を聞いてくれるんです。
「トミダさん、今日はどうしましたか?」
「この前、公演が終わったばかりなんですがね‥‥‥肩です。右肩に来ました」
「どう来たんですか?」
「それがですね、例えば、ピアノの下に転がっていったスーパーボールを、こう手を伸ばして取ろうとしますよね、すると‥‥ズッキン! と来るんです」
「ああ、そうですか‥‥」
「それから高い場所に、棚の奥の方に隠して仕舞ってある焼酎をですね、踏み台を持ってきて上に上がってつま先立ちになりつつ、手を伸ばして取ろうとすると‥‥これまたズッキン! と来ます」
「そんな場所に、誰が置くんですか?」
「もちろん僕ですよ。もう一人の僕が‥‥。 夏からお酒を止めてたじゃないですか!元々好きですから飲みたくなるんですよ。だからそういう時に備えて、もう一人の僕があえてそんな場所に置いたんです」
「酒を止めるなら、家に置いてあった酒は全部捨てるか、誰かにあげるかした方がいいですよ」 「そんなもったいないことはできません! それに、あっても飲まない、あそこにはあると判っていても、飲まない、と、 そういう意思の強さを自分でも試しているんですね。 でも僕も弱い人間ですから、フト今夜は飲んじゃおうかなとか思ってしまう、そんな時がありますよね‥‥‥その気持ちが顔を覗かせた時に、自らが築いたハードルなんです」
「でも飲んでしまうんですよね? 肩にズキンと来てまでも」
「そうなんです。まだまだ人間が出来ていません。
他にもですね、家でもよおしてトイレに入りますよね。それで、ウ~ンと頑張って気合いを入れている時に、誰かが帰って来るんです。うちは玄関から入ってすぐにトイレですから、‥‥アッ!と、そこで気が付くんです。トイレの鍵をしていないことに。それで慌ててこういう姿勢で座ったこのままの状態で、うちは和式ですから、右手を思わず後ろに廻してドアの鍵を掛けようとしますよね急いで、この時ですよ! ‥‥‥‥この前も大変な目に遭いました」
「‥‥‥トミダさん、もういいですか?」
「ああ他にも、この前ホテルに行った時なんですが‥」
(隣りにいる看護婦さんに先生が向かって一言)「次の方、お願いします」
「ちょ、ちょっと待って下さい先生‥‥。まだ話は終わっていません。
来年も、よろしくお願いいたします!」
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