いよいよアメリカ・ワークショップツアーも最終日。
本日も二本立てで、いざ出発!
まずは午前10時から三時間は、バークレーの竜巻太鼓で屋台囃子の講習会。
彼らはこれまでビデオと教則本だけで屋台囃子を練習してきたと言って、最初に演奏を見せてもらいましたら、やっぱり、今まで聞いたことのない屋台囃子でした。
でも、やりたいやってみようどうしても叩きたいという気持ちが、熱いですね。
結局、一番の基本リズム「ドロドロドン」から始めましたが、時間が足りません。
それに質問がどんどん出てきますし、締め太鼓やら、鉦やら、どれもこれもやらなくてはいけないことが・・・・・。結局、基本の「き」の字だけをやってお時間、終了。
ここにあるすべての太鼓が彼らの手作り太鼓です。
それが凄いことですよね。
アメリカの太鼓チームの多くは自分たちで造ったり、他の太鼓チーム仲間に手伝ってもらったりして太鼓を作っています。
稽古場の周り二辺の壁がミラーでした。
屋台囃子のリズムというよりも、それ以前の構えや基本的なことの説明だけで終わりました。
これは紙?で作った太鼓。皮はテープです。なんのテープかな?
このテープは日本では見たことがないモノでした。
よく考えましたね~。
音は当然響きませんが、リズムの練習には使えます。
最後に、一番の大太鼓を叩きました。
これもリーダーのフィル(Phil Pickering)さんたちが造ったといいます。
富田と肩を組むのがリーダー。
日系人ではありませんが、日本の太鼓が大好きでここまでやってきたと言います。
なんとなく日本的な顔立ちのようにも見えてきました。
柔道のように、TAIKO・太鼓は日本・日本人だけのものではなくなって来ているのではないかと思います。
ここにある太鼓(ワインの樽太鼓)を見ていると、中国やその他アジアにある太鼓と見掛けは同じように思えますが、それを叩く彼らの志向が日本の太鼓芸能(またはそれ+自分たちの文化意識)であることが、中国の太鼓と違います。
彼らはここから、新しい太鼓文化のトルネードを巻き起こしたいと考えているのです。
※このページの写真撮影。紙太鼓以外は、すべて
Photo/SUGIMOTO Takashi