先日、映画『僕と妻の1778の物語』 を観に行った。
この映画は前からずっと楽しみにしていました。
と、いうのもたまたま聞いたラジオ(毎日放送ラジオ 「ありがとう浜村淳です」 )で浜村さんの名調子を聞いたからだ。
浜村さんは映画丸ごと一本全部を、長い時間かけてしゃべってしまう。
関東のラジオ局ではこんな放送は有り得ない、関西局の醍醐味です。
途中にCMもほとんど入らない。
浜村淳さんは、僕が高校生の頃から関西で大活躍されている方で、当然僕も大ファンでした。
今はほとんど聞く機会がありませんが、去年の11月20日、淡路に帰る時に偶然聞くことができたのです。嬉しかった。
浜村さんが語る映画は解説というよりも、そのまま一本観てしまったように感動させる口演です。
しかも時として、実際の映画よりもとても面白い。
浜村さんの語りを聞いて、実際に見に行って、ガッカリしたことが何度もあります。
映画が面白くないのではなく、それほど浜村さんの語りが実際の映画のストーリーでありながら、別の浜村映画になっているからです。
いい場面が熱く熱く、なぜここがこんなに感動するのかを先に聞いてしまうので、これは当然かもしれませんが。
だったら観に行かなくてもいいのだけれど、それはやはり我慢できなくなってしまうのです。
そういう効果があります。
久しぶりの口演・浜村節を聞いたこの映画ですが、映画館で本物を鑑賞するのはやはり期待と不安が半々でした。
そして幕が開いた「~の1778の物語」。
情熱的に語られた口演とは違い、映画は淡々としていました。
でもファンタジーな空想世界も、違和感なく楽しめました。
僕には珍しく、涙腺が刺激されることも、まったくなかった。
映画に感動はしなくても、泣いてしまう(泣かされる)ことが多い僕ですが‥‥。
観終わった直後、良かったのか、悪かったのか‥‥‥、よく判らない。
いや、悪いはずはないけれど。。。そんな気持ちで映画館を後にした。
でも何日か過ぎても、まだ心に残っている。そんな映画でした。
浜村淳さんが教えてくれた映画。
浜村さん、その変わらぬお声で名調子を、いつまでも聞かせて下さい。
ありがとうございました。
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