瀬戸内海が好きだ。
日本海が父のようであれば、瀬戸内海は母か‥‥。
連絡船は、島から島へ人々と、生活を乗せて海を行き交っている。
瀬戸内に浮かぶ小さな島・祝島。
僕がこの島を訪れたのは、まだ原発問題が立ち上がる前の1982年、四年に一度の大祭の取材に行った。
お祭りは見ていないが、話だけを聞きに行った。
小さな船で島に渡る。
港に着いて驚いた。
海が透き通って、船が浮かんで見えた。
静かな町、迫る夕暮れ、闇に燈る明かり‥‥‥、
今思い出しても郷愁に胸が締め付けられる。
あの島が、その後ずっと「原発反対運動」に係わらずを得なくなり、運動が続いていることは知ってはいたが、特に関心も持たなくなってしまっていた。
そして、今、
を見ました。
反省です。
祝島のみなさん、すみませんでした。
そして、ありがとうございます。
皆さんのお陰で、瀬戸内海を助けて頂いています。
祝島のみなさんの抵抗がなければ、とっくの昔に上関原発は出来上がっていたことでしょう。
考えるダニ恐ろしい。
たった500人にも満たない島の人々が、30年も命をかけた反対運動を続けてきてくれたお陰で、とにかくまだ上関原発は完成していない。
ほとんどがお年寄りばかりのこの島の人々が、町や県や国を相手に闘い、巨大電力会社に抵抗し続けている。
頭が下がるばかりです。
ところがいまだに電力会社は、現時点でも計画をまったく諦めていない。
中国電力社長は、
「エネルギーセキュリティー確保や地球温暖化防止の観点から原子力発電は必要な電源であり、計画を進める方針に変わりはない」
と、相変わらず唱えている。
どう考え、何を見て、こんなことばが言えるのか、とうてい理解できません。
この映画では原発を卒業したスウェーデンの現在を紹介している。
自然に恵まれた我が国・日本。
自然エネルギーからの発電だけで暮らすことは、日本でも必ずできる。
夢ではない。
電力会社の独占も止めさせたい。
一社からしか買えないなんておかしい。
原発で作った電気は、要りませんから。
紹介ついでに、唄の紹介。
もう知っている方は、充分にご存知ですが。
20年以上前から「原発いらねぇ~」と叫び続けていた忌野清志郎さん。
偉大ですねぇ。
RCサクセション サマータイムブルース~LOVE ME TENDER
4・30 脱原発デモ@渋谷・原宿