久しぶりに行った映画館だ。
何しろ地震後、一度も行っていなかった。
これまで月に2-3回は通っていたのが、地震の後はまったく行く気になれなかったのだから、このままでは日本の映画館が潰れてしまう、映画産業が崩壊の危機に陥るのではないかという義務感から、今日は観に行って来た。少々大げさですが。
映画だけでない、コンサートもお芝居もイベントも、客足が戻っていないことは確かだろう(関東では)。
まず自分も行かなくては、と思う。
皆さんも、行きましょう!
その中でも映画は手軽なのだ。その手軽な映画館がまず元気が出ないと、次のステップに進めないだろう。
四ヶ月以上振りに入った映画館。
暗かった。
節電しているからだけれど‥‥‥人影もまばらで。
僕が行く時間帯はいつも平日の昼間だけれど、それにしても寂しい感が漂っていました。
観た映画は『スーパーエイト』。
悪くはない。
つかみはオーケー、そこそこに面白い。
だけど、もう一押し何かが足らずに終わる。
スティーヴン・スピルバーグさんが製作の映画はいつもこんな感じ。
ご自身が監督した作品はどれも素晴らしいのだけれど、製作に名を残している作品は最後の詰めが甘いのか物足りない。
悪くはないのです。でもね‥‥‥。
映画の役割はなんだろう?
現実世界ではこんなうまく収まる筈がないと思いながら、ハッピーエンドでこれがいいのかと、思い直す。ま、そんな映画でない映画もあるけれど、これはアメリカ娯楽映画なので。
昔、ETや、未知との遭遇や、インディジョーンズは、最初から最後までワクワクの連続だったけれど、今はそんなワクワク映画には、なかなかお目にかかれない。
僕自身が変わったのか、時代が変わったのか、その両方なのか。
時代を背負ったタイムリーな映画はないものだろうか‥‥‥。
熱い作家魂に触れたくて、また今度は近いうちに映画館に足を運ぶことにしよう。