京都大文字焼き関係者のみなさん、ちょっとおかしくないですか?高田松原に思う | 富田和明的太鼓日記『その日の気分打!』

富田和明的太鼓日記『その日の気分打!』

太鼓打ち・富田和明の、太鼓と関係あることないことをその日の気分で綴る、和太鼓ドンドコ日記

陸前高田で倒れた7万本の松を薪にして、それに被災地のみなさんにそれぞれの思いを書いて頂いて、京都の大文字焼きで燃やし供養してもらう。
という予定が、直前に中止になったというニュースを聞いて、首を傾げた。

その理由が、陸前高田の松の木を燃やすと放射能が出るのではないかと心配したからという。

多少の不安な声が出るのは当たり前かもしれないが、その声をそのまま聞いて中止にした主催者の判断が信じられない。

どうして、そこまでしなくてはいけないのか?

福島第一原発から陸前高田まで、直線距離で約190キロ。
そこの松を燃やすな!って、
そんな馬鹿な。。。

昨日僕が太鼓ワークショップを行った埼玉県草加市だって約200キロ。そんなに変わらない。
草加の松でも燃やすなってか?
京都の人は何を考えているのでしょうか?

影響がゼロではないことは、判る。
350キロ離れたお茶畑だって影響があるのだから、そりゃゼロではない。

でも大文字焼きで燃やそうとしたのはほんの一部だし、検査でも異常はないものだったし(当たり前だけれど)、ここまで準備したものを中止にせざる理由が判りません。

陸前高田、ならびに東北の皆さんの気持ちを傷つけたことが、残念でなりません。

これこそが風評の恐ろしさであって、こんな風潮は広めてはいけないことだと思います。


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その後も、この問題は二転三転しました(8/15)。
僕の信頼する京都大学原子炉実験所助教授の小出裕章氏は以下のように発言されています。

小出「まあなんとも重苦しい気持ちですけれども。なんでこんな瑣末なことで、えー、今苦しんでいる人たちに余計また苦しみを負わせるのかなあと。私は思い、ました。もちろん、放射能はどんな意味でも危険。ですから、えー放射能を含んでいる松を燃やせばもちろんそれで危険が上乗せされるということは確実にそうです。しかしそんな事言うなら、福島からもう京都だって放射能が飛んできてるわけですから。そのことにこそ京都の人たちは怒って欲しいし、原子力発電というものがどういうものかということに、声を上げて欲しいと思いますけれども。え…、陸前高田の人たちにいったい何の罪があったのかと。何の罪もない、ないまま汚染をされて、その汚染も本当に微々たると私から見れば思うような汚染をことさらに取り上げてそれを拒否するというようなことは、私からみるとほんとうに悲しいことだと思います。」全文はこちら