写真／朝日新聞のサイトから 僕もこの中にいました
昨日のデモに、僕は夜の部だけ参加して来ました。
昼間から参加していた皆さんはほんと大変だったと思います。
なにしろ、東京も大変な暑さでしたから。
僕は午後7時前、地下鉄永田町駅に着きました。
「国会議事堂正面は混雑しているので裏に回って下さい」
との誘導アナウンスが聞こえていましたが、僕はゆっくりと正面に向かいました。
もうずっと人の波、人の列で歩道周辺は溢れていました。
車道に人を出さないように警官は取り締まっているわけですが、この時間にここを通るのは関係車両だけです。
人の方がもの凄く多いのに、車道を使わせないのは、とっても無理があります。
議事堂の正面付近は一番人が多くて、僕が到着してしばらくすると、警官隊のバリケードが崩され、人が車道に溢れ出て来ました。
僕も一緒に車道に出ました。
アッという間に人で埋まります。
この時、もの凄いエネルギーを感じました。
デモに参加している人たちというのは、赤ちゃんを連れたお母さん、小さい子供連れ、家族連れ、若者、中年、シニア（俺もか？）、ほんと普通の人たちが、一人一人の意思で集まってきている、という感じです。
サンバの太鼓隊は元気がよかったです。
あの暑さの中、僕も小さい桶太鼓を持ってこようかと一時は考えましたが、大変なので諦めたのですが、よくみんな楽器を担いで歩いていましたね。僕は小さい拍子木だけ持ってきました。
他にもお坊さんの一群とか‥‥。
一部過激な若者もいましたが、ほとんどが穏健な雰囲気です。
国会前道路に繰り出した人々も、午後8時になって本格的に警察隊がやってきて排除されました。
ここで抵抗すると衝突になりますが、衝突が目的ではありませんので、大きな混乱もなく解散になりました。
主催者発表は20万人なのに、警察発表は1万5千人。
昨日は議事堂周辺をすべて人人人で埋まっていました。
車道にはみ出さないように規制されていたので、空からは見えにくいのですが、実際に来て見てみればわかります。
いくらなんでも、1万5千人はヒド過ぎます。
昨日、僕がデモに参加した理由は、
これから5年間、原発のすべてに決定権を持つ原発規制委員会のメンバーが今、決められようとしています。
そのメンバーに、あろうことか、今回の福島の事故の責任者とも言える原子力ムラメンバーが多く含まれているのです。
取り締まらなくてはいけないメンバーのほとんどを、推進派にしてしまうという魂胆です。
こんなことが許されますか？
「日本の美しい山河と、子供たちを守れ！」
この言葉が書かれた「のぼり」がたくさん揺れていました。
一番心に響く言葉です。
原発は電力不足を解消する為のものではなく、安定供給するためのものでもなく、安価でクリーンなエネルギーを生み出す道具でも勿論ありません。
電力会社と一部企業、政治家だけを守る彼らの金づるです。
そんな彼らの利益だけを守るために、
これ以上、日本の国土を破壊し、人々を危険にさらすようなことをさせたくはないのです。
美しい日本を誇りにしたいのです。
国会議事堂前の動画
http://www.youtube.com/watch?v=ivJfM4mzIP8&feature=youtu.be
空から写した動画はこちら。動画の44分以降、人々が雪崩れ込みます。
http://www.ustream.tv/channel/ourplanettv-ch2
photo/三枝 直路