劇団桟敷童子の『紅小僧(くれない こぞう)』を先日、観に行った。
http://www8.plala.or.jp/s-douji/29_kure.html
下北沢ザ・スズナリへ。
ここは懐かしい昭和の匂いがする場所だ。
30年以上前からある小劇場で、僕もずいぶんここには通っているな。
地震が来たらいっぺんに潰れそうな小屋なのだ。
そこに隙間なくぎっしりとお客さんが入っている。
今月24日(日)まで、全14公演すべてチケットは完売、当日券のみまだ若干あると思いますが、人気劇団。
僕はこの劇団二度目。
ここは何と言ったらよいか、日本伝統摩訶不思議劇団か‥‥‥。
僕は笑えるところも泣けるところもなく、それでも最後、妙な爽快感がある。
どこが面白いのかわからないけれど、癖になる。そういう劇団だ。熱気はある。
でも以前の小劇場の熱気は、こんなもんじゃなかった。
唐十郎さんの赤テント、佐藤信さんの黒テント、寺山修司さんの天井桟敷、劇団つかこうへい事務所、‥‥‥
僕は1975年から77年にかけて一番多く見た。
その後、鬼太鼓座鼓童時代も時間があったら見に行っていた。
黄金時代だったと思う。
桟敷童子は、その熱気の片鱗、ほんの少しだけを感じさせる。
今回は特に近藤正臣さんが客演主役をやられていて、やっぱりさすがでした。
家に帰ってから年齢を確認すると、
71歳?えっ!
年を知って驚く。
とっても若々しく色気があって、存在感がある。
その体に、エネルギーが満ちていた。
凄いな、56歳の僕はひよこだ。