三味線とお遍路噺の会〜ミニライブのお知らせ 11月22日(土) | 富田和明的太鼓日記『その日の気分打!』

富田和明的太鼓日記『その日の気分打!』

太鼓打ち・富田和明の、太鼓と関係あることないことをその日の気分で綴る、和太鼓ドンドコ日記

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Photo/愛媛県久万高原町岩屋寺近くの遍路道にて10月4日


お遍路から帰って十日あまり。
十二月の太鼓公演の前に、三味線とお遍路語りのミニライブをやらせて頂くことになりました。

とても小さな、とても温かい雰囲気に包まれたイタリアレストランでのライブです。
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11月22日(土)午後6時開始

『三味線とお遍路噺の会』

最初にウエルカムドリンクを頂いて

6時半頃より約1時間のライブがスタート

その後で一緒に食事を頂きます。9時終了予定

演奏・語り/富田 和明


イタリアンレストラン ラ・チェーナ/埼玉県草加市花栗4-6-11
http://la-cena.com/


お一人様 5,000円
(ウェルカム1ドリンク、食事付き)


問・申込み/中村  090-2485-9282


富田は四国霊山八十八ヶ寺歩き遍路を、六年前から少しずつ始めました

今年の秋までに五度打ち、今やっと第五十三番・圓明寺(えんみょうじ)まで歩いた

お遍路の旅を通して感じた出会った出来事を熱く語り弾く、ミニライブの一夜

どうぞお楽しみ下さい!


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三度目の区切り打ちから野宿を少しずつするようになり、

それまで見ていた風景とは違う風景を見るようになりました。


例えば、これは、

今年8月11日(月)の日記から抜粋

※この日は、四度目の区切り打ちの初日

(高知県四万十市中村から歩き始めて)

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コンビニを出て、歩くこと約四時間。

四万十市と土佐清水市の境にある新伊豆田トンネルを抜けると、

ドライブイン水車が見えてくるはずだった。


しかしこのトンネルがやたと長い。

1620メートルだと。


僕はトンネルに入るとだいたい適当な(いいかげんな)

歌をうたって、声を出している。

音が響くので気持ちがいいし、黙って歩くのは気が滅入る。

やっと出口に来た。


すぐ先にドライブインがあるはずだ。

ここで今夜は生ビールと夕食にありつけると思っていたら‥‥‥


この店が潰れていた。


山の中で人の気配がまったくない。

なんということだ。


でもこの閉鎖されたドライブインのすぐ近くに、

トイレ付きの休憩所があった。

自動販売機もあった。


午後7時半、陽も暮れて来ていた。


ここから先の町までは、まだ5キロある。

今日の歩きはここまでだ。



僕はトイレ前のベンチ下に寝ることにした。

ベンチは狭いので、下の石畳の方が広い。

この休憩所はとてもきれいだった。


水道水で体を拭き、

洗濯を少しして干した(乾かないだろうけれど)。


自動販売機でジュースを買い、持って来ていたカロリーメイトを食べて、

もう寝ることにする。

午後8時半。


こんな時間には眠れないだろうが、

暗いし、他にすることもない。


石畳の上にビニールシートを一枚敷き、

薄い夏用のシュラフを敷いて、その上に僕は横になる。

長袖長ズボン姿。不思議と蚊は来なかった。

虫コナーズが効いていたのだろうか。



こんな場所でも、夜、トイレに人はやってくる。


人が来ると入口のセンサーが反応して一時灯りが付くが、

僕はアイマスクをしているので判らない。

その足音だけを聞いている。


三人(三度)までは覚えている。


車のドアを閉める音が聞こえてこちらに歩いてくる。

全部女性だった。

靴音が女性用のツッカケの音だったからだ。


石畳の上に直接寝ている僕にはよく響いて聞こえたが、

姿は見ていない。その後、寝たようだ。



寒くて、目が覚めた。


朝かと思って時計を見たら、午前0時半すぎ。

真夏でも山中の夜はこんなに冷えるんだ。


咽も渇いたので、起きて自動販売機のホットミルクティーを買って飲む。

上下のカッパも着込んで寝袋の中にもぐった。


もう一度横になったところで、暫くしてまた一人、

トイレに歩いて来る靴音が響いた。

こんな夜中によく来るもんだ。

山の中の真っ暗なトイレに。しかも女性(の足音)。


そして気が付いたのが、

この足音がさっき来た三人の女性の足音とまったく同じようだったと‥‥


でもそれは僕の考え過ぎだろう。


きっとこの近くに住む人がなんらかの事情で自宅のトイレが使えず、

ここのトイレを自宅のトイレ替わりに使っているのだろう、

わざわざ車を運転して。

が、恐くなって考えないように考えないようにしていたら、




‥‥‥そのまままた眠ってしまったようだった。




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四国はまるごと霊山のようです。

同行二人の旅は続きます。


合掌 



huhui







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