26年振りに、私の聖地(私が生まれて初めてソロライブを行った場所)を訪ねました。
前橋市の、木彫り作家、絵本作家である野村たかあきさんの工房『でくの房』です。
当時私はまだ鼓童に在籍中で一年間の特別休暇中(在籍10年以上のメンバーに認められる制度)のことでした。
でくの房は、土間がある素敵な木造建築の小屋だが、一歩踏み入れて、
こんなに小さかったんだ~、と驚く。
私の中に残るイメージは、もっと広く大きかったのだ。
懐かしくて、少し三味線を弾かせてもらった。
ああ、こんな音だったか。
ここで弾いたんだな~、
と感傷に耽り顔で指を動かせていると
それを見ていた(聞いていた)生後四ヶ月になる野村さんのお孫さんが、
急にこちらを向いて笑い出した。
えっ、どういうこと?
見れば満面の笑顔。
ここ笑えるところじゃないんですけど‥‥‥。
三味線を弾いていて、こんなに笑ってもらえるなんて、
すごく嬉しい。
野村たかあきさん、ありがとうございました。
こちらは、26年前の写真。
1988.8.12 群馬県前橋市・でくの房にて
撮影/山野實
『懐かしの佐渡國鬼太鼓座、鼓童時代的富田和明 SNAP×SNAP』より
山野さん、ありがとうございました。
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